海上保安学校学生ってどんな学校？

海上保安学校学生ってどんな学校？

海上保安学校とは？

海上保安学校とは、海上保安庁の職員を育成するための教育機関です。その歴史は古く、1948年に海上保安庁の前身である海上警備隊学校として設立されました。現在は、山口県下関市にある関門海峡沿いに位置し、海上保安官の養成と、幹部候補生の教育を行っています。

入学するには？

海上保安学校に入学するには、さまざまな条件を満たす必要があります。 年齢要件があり、高校を卒業したばかりの者から20歳未満の者が対象です。また、学力要件も高く、4教科（国語、数学、理科、社会）の平均点が7割以上が必要です。 さらに、身体検査や面接でも一定の基準をクリアする必要があります。

卒業後の進路は？

海上保安学校を卒業後の進路は大きく3つにわかれます。

1つ目は海上保安庁への就職です。学生のほとんどは海上保安官として海や海岸線を守る任務に就きます。海上警備、救難、海洋汚染防止など、幅広い業務を行います。

2つ目は民間企業への就職です。海運会社や造船所、海上開発会社など、海洋関連の企業に就職する学生もいます。これらの企業では、船舶運航管理や造船技術、海洋調査などの業務に従事します。

3つ目は他省庁や自治体への就職です。気象庁や環境省、県や市などの行政機関に就職する学生もいます。気象業務や海洋環境保全、防災行政など、さまざまな業務に携わります。

学費や給与は？

海上保安学校の学生生活に関する重要な情報のひとつが、学費と給与です。海上保安学校は国が運営する機関であり、学費は国費で賄われています。つまり、学生は学費を負担する必要がありません。

また、海上保安学校学生は給与を受け取ることができます。学生としての給与は、国家公務員一般職の初任給と同等で、およそ20万円前後です。この給与は、学費だけでなく、食費や生活費などにも充当することができます。海上保安学校は、経済的な負担が少なく、安定した収入を得ながら国家公務員としてのキャリアを目指すことができる学校です。

学生生活は？

学生生活は、海上保安学校ならではの特色があります。日々規律正しい集団生活を送ることにより、規律と責任感を養います。また、海洋業務に関する知識や技能を習得するため、専門的な実習や訓練に励みます。さらに、将来海上保安官として任務を遂行するために重要な、チームワークやコミュニケーション能力を向上させる課外活動も積極的に行われています。