陸上無線技術士とは？必要な資格と活躍の場

陸上無線技術士とは？必要な資格と活躍の場

陸上無線技術士とは

陸上無線技術士とは、無線設備の設置・保守・運用に関する高度な技術を有する国家資格です。この資格を持つ者は、無線局の免許申請や工事届出などの業務に従事できるほか、無線設備の保守・修理、無線局の開設・運用などの業務にも携わることができます。また、無線局の電波障害対策や、無線局の設置に関する相談や指導を行うことも可能です。

陸上無線技術士の資格の種類

-陸上無線技術士の資格の種類-

陸上無線技術士には、第一級、第二級、第三級の3つの等級があります。それぞれに必要な技術レベルが異なり、取得できる業務範囲も異なります。

第一級は最高位の等級で、無線設備に関するあらゆる業務に従事できます。第二級は第一級に準ずる業務で、送信所の保守や修理などが可能です。第三級は小電力無線局などの低出力無線設備に関する業務に従事できます。

資格の取得方法は、国家試験を受験することです。受験資格は、第一級と第二級は実務経験または関連資格があり、第三級は実務経験なしで受験できます。合格率は難易度によって異なりますが、合格率が高いほど、資格の価値が高くなります。

陸上無線技術士の業務内容

陸上無線技術士の業務内容は多岐にわたります。主に、陸上無線設備の設置、保守、修理を担当します。具体的な業務内容としては、無線機の選定や設置、アンテナの設計や設置、通信回線の設計や運用管理、電波障害の調査や対策などが挙げられます。また、無線局の免許申請や工事届出、無線設備の検査や点検なども業務内容に含まれます。陸上無線技術士は、無線設備を安全かつ効率的に運用するための重要な役割を担っています。

陸上無線技術士の取得方法

陸上無線技術士の取得方法は、以下の3ステップで行われます。

まず、受験資格を満たしていることを確認します。必要な資格は、高校卒業程度以上の学歴と、電気通信術の習得証明書、または無線従事者国家試験の合格証です。

次に、指定講習機関で講習を受講します。講習期間は、約20日間で、無線工学、無線通信、電気通信術などに関する内容を学びます。講習機関は、認定された電気通信事業者や教育機関です。

最後に、国家試験に合格します。国家試験は、毎年2回実施され、客観式試験と実技試験の2段階に分かれています。合格基準は、客観式試験で7割以上、実技試験で8割以上を獲得することです。

陸上無線技術士の活躍の場

陸上無線技術士の活躍の場は広範にわたります。主に、地上系無線通信機器の保守・運用・管理に従事しています。具体的には、携帯電話基地局や無線LAN設備、放送局の送信用アンテナなどの機器の設置や調整、修理を行います。また、無線機器の安全な運用や電波障害の防止を図り、通信環境の円滑な維持に努めています。

さらに、陸上無線技術士は、無線機器の開発・設計の現場でも活躍しています。無線技術の進歩に伴う新しい機器の開発や、既存機器の改良に携わり、通信技術の向上に貢献しています。また、電波監理業務にも携わり、電波法遵守の確保や周波数の割当、電波障害の解決などに努めています。

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